サルビアの花には・・ある思い出が・・

小6の運動会の練習だったと思う。
列の後ろの方に居た私と友人はは花壇のサルビアの花弁を抜いて蜜を吸って遊んでいた。
私は調子に乗って数十本を一度に口にくわえてジュパジュパと蜜を吸い、そして真っ青な秋空に向かってパァーッと吹き放った。
その時背後から体育の先生がガツッと私の頭を大きな手で捕まえてコラッ何やってんだ!拾え!
その時ニコニコと笑いながら見ていたのがA子だった。
彼女は体育の授業ははいつも校庭の隅で見学していた。
机が隣だったので席から立ったり座ったりするたびに義足のボタンを押しているのが印象的であった。
片足が義足で片肺の三分の一が無かった。
ひょっこりひょうたん島のマジョリカというあだ名が付いていた。
担任の女先生は厳しい人だった。遅刻してきただけで立たされて、しかも目障りだからと校舎と校舎を繋ぐ3階の空中渡り廊下に朝から下校時まで立たされた。
北風が吹き抜ける場所で何でこんなに怒られるのか分からないでいたが、その頃にはもう彼女の容態はかなり悪かったのであろう。
卒業を待たずに彼女は逝った。骨肉腫という病気だった。
厳しかった担任の先生は気の抜けたように優しい先生になってしまった。
商店街の火の用心?カチカチの夜廻りが終わって蕎麦屋の旦那と梯子酒。
3軒目のカウンターに座って蕎麦屋の旦那、カウンターの中の女性を「同じT中だよ」紹介してくれる。
え?学年も同じ?Aという名前を聞いて思わず「あー君の姉さん小学校の時オレの隣の机だった」と口がすべった。
その後は言葉が出なかった。
しばらく沈黙が続き、水割りの氷が溶けてグラスの中でくるっと回った時、彼女がポツンと言った。
「覚えていてくれる人もいるんだ・・私はもう忘れてた」
私は忘れないよ。
青空と紅いサルビアがある限り。校庭の隅に佇み弱々しく微笑むA子の微笑みを
列の後ろの方に居た私と友人はは花壇のサルビアの花弁を抜いて蜜を吸って遊んでいた。
私は調子に乗って数十本を一度に口にくわえてジュパジュパと蜜を吸い、そして真っ青な秋空に向かってパァーッと吹き放った。
その時背後から体育の先生がガツッと私の頭を大きな手で捕まえてコラッ何やってんだ!拾え!
その時ニコニコと笑いながら見ていたのがA子だった。
彼女は体育の授業ははいつも校庭の隅で見学していた。
机が隣だったので席から立ったり座ったりするたびに義足のボタンを押しているのが印象的であった。
片足が義足で片肺の三分の一が無かった。
ひょっこりひょうたん島のマジョリカというあだ名が付いていた。
担任の女先生は厳しい人だった。遅刻してきただけで立たされて、しかも目障りだからと校舎と校舎を繋ぐ3階の空中渡り廊下に朝から下校時まで立たされた。
北風が吹き抜ける場所で何でこんなに怒られるのか分からないでいたが、その頃にはもう彼女の容態はかなり悪かったのであろう。
卒業を待たずに彼女は逝った。骨肉腫という病気だった。
厳しかった担任の先生は気の抜けたように優しい先生になってしまった。
商店街の火の用心?カチカチの夜廻りが終わって蕎麦屋の旦那と梯子酒。
3軒目のカウンターに座って蕎麦屋の旦那、カウンターの中の女性を「同じT中だよ」紹介してくれる。
え?学年も同じ?Aという名前を聞いて思わず「あー君の姉さん小学校の時オレの隣の机だった」と口がすべった。
その後は言葉が出なかった。
しばらく沈黙が続き、水割りの氷が溶けてグラスの中でくるっと回った時、彼女がポツンと言った。
「覚えていてくれる人もいるんだ・・私はもう忘れてた」
私は忘れないよ。
青空と紅いサルビアがある限り。校庭の隅に佇み弱々しく微笑むA子の微笑みを
いやはやそれほどのモンではございませんです。
でもビックリハウスに投稿して3回載った事がありました。(エンピツ大賞はムリでしたが)
あと第一回セーブジアース地球にやさしい作文コンテストに入賞して20万相当のワープロと副賞5万円を貰っちゃいいました。
よし!目指せ印税生活←ムリムリ{アウト}